マニフェスト制度とは?

マニフェスト制度とは、産業廃棄物の適正な処理を確保するために、廃棄物の流れを伝票(マニフェスト)によって追跡する制度です。廃棄物の排出事業者、運搬業者、処分業者がそれぞれマニフェストに必要事項を記入し、廃棄物の移動状況を相互に確認することで、不法投棄や不適正な処理を防止する仕組みです。

マニフェスト制度の目的

  • 産業廃棄物の不法投棄の防止
  • 産業廃棄物の適正な処理の確保
  • 産業廃棄物の排出事業者の責任の明確化

マニフェストの流れ

  1. マニフェストの交付: 排出事業者は、産業廃棄物を運搬業者に引き渡す際にマニフェストを交付します。
  2. マニフェストの運搬: 運搬業者は、マニフェストとともに産業廃棄物を処分業者まで運びます。
  3. マニフェストの確認: 処分業者は、産業廃棄物を受け入れたらマニフェストに受領印を押し、排出事業者に返送します。
  4. マニフェストの保管: 排出事業者は、返送されたマニフェストを一定期間保管します。

マニフェストの種類

  • 紙マニフェスト: 従来から用いられている紙の伝票です。
  • 電子マニフェスト: 情報処理技術を利用した電子的なマニフェストです。

マニフェスト制度の対象となる産業廃棄物

  • 燃え殻
  • 汚泥
  • 廃油
  • 廃酸
  • 廃アルカリ
  • 鉱さい
  • がれき類
  • その他、法令で定められた産業廃棄物

マニフェスト制度の注意点

  • マニフェストの記載事項に誤りがないか確認すること。
  • マニフェストを紛失しないように保管すること。
  • 産業廃棄物の処理を委託する業者を選ぶ際には、許可業者であることを確認すること。

マニフェスト制度に関する情報

ご不明な点がありましたら、環境省や都道府県の窓口、または産業廃棄物処理事業振興財団にお問い合わせください。