ミンチ解体とは?
ミンチ解体とは、建物を解体する際に、分別することなく重機を使って建物を一気に壊す解体方法です。まるで肉をミンチにするように、建物を細かく砕いてしまうことから、この名が付けられました。
ミンチ解体の特徴
- スピードが速い: 分別作業がないため、短期間で解体工事を完了できます。
- 費用が安い: 分別作業や人件費を抑えられるため、従来の解体方法に比べて費用が安価です。
- 足場不要: 重機で直接解体するため、足場を組む必要がありません。
なぜミンチ解体が禁止されたのか?
かつては、スピードとコストの面から、ミンチ解体は一般的な解体方法でした。しかし、以下の問題点が指摘され、2003年に施行された「建設リサイクル法」によって禁止されました。
- 廃棄物の分別がされない: 様々な種類の廃棄物が混ざり合ってしまい、リサイクルが困難になります。
- アスベストの混入リスク: アスベストが含まれている可能性のある建材も一緒に砕かれてしまい、作業員の健康被害や環境汚染につながるリスクがあります。
- 埋め立て処分量の増加: リサイクルできない廃棄物が多くなり、最終的に埋め立て処分量が増加してしまいます。
ミンチ解体と分別解体の違い
項目 | ミンチ解体 | 分別解体 |
---|---|---|
分別作業 | しない | する |
工期 | 短い | 長い |
費用 | 安い | 高い |
環境負荷 | 高い | 低い |
分別解体とは?
分別解体とは、建物を解体する際に、木材、金属、コンクリートなど、それぞれの素材ごとに分別しながら解体する方法です。環境への負荷が少なく、リサイクル率を高めることができるため、現在では主流の解体方法となっています。
まとめ
ミンチ解体は、かつては一般的な解体方法でしたが、環境への負荷が大きいことや、アスベストの混入リスクがあることから、現在は禁止されています。現在では、環境に配慮した分別解体が主流となっています。